◆(青字)は公費
◆ヒブ 【ヒブ感染症】
鼻やのどにいるヒブが血液の中に入り、脳障害を起こす細菌性髄膜炎、呼吸困難になる喉頭蓋炎や細菌性肺炎などを 起こします。死亡や重い後遺症が残ることもあります。
※生後2〜6ヶ月に接種開始の場合、全4回:標準的には4〜8週間隔で3回。3回目の後7〜13ヶ月の間に4回目。
※7ヶ月以降に接種開始の場合は、接種回数にご注意。(接種対象は2ヶ月〜4歳)
◆小児用肺炎球菌 【小児の肺炎球菌感染症】
鼻やのどにいる肺炎球菌が血液の中に入り、細菌性髄膜炎や細菌性肺炎などを起こし、死亡や重い後遺症が残ることもあります。 重い中耳炎の原因にもなります。
※生後2〜6ヶ月に接種開始の場合、全4回:4週以上の間隔で3回、3回目から60日以上あけて生後12〜15ヶ月に4回目。
※7ヶ月以降に接種開始の場合は、接種回数にご注意。(接種対象は2ヶ月〜5歳<公費は5歳未満>))
◆BCG 【結 核】
結核菌が、主に肺について肺結核を起こします。子どもでは脳を包む髄膜につく結核性髄膜炎や重い肺の病気(粟粒結核)で 重症になったり、死亡したりします。
※1回:生後12ヶ月(1歳)未満。生後5〜8ヶ月未満に接種することが推奨されます。
◆四種混合
【ジフテリア】
ジフテリア菌がのどについて、軌道がふさがって息が出来なくなったり、菌の毒素で神経麻痺や 心臓の筋肉の炎症を合併して死亡することもあります。
【破傷風】
破傷風菌が傷口から入って菌の毒素で全身の筋肉がけいれんし、最終的には後ろに大きく 弓なりになる姿勢になり、痛く苦しい症状を伴います。呼吸ができず、死亡することもあります。
【百日せき】
百日せき菌がのどなどにつき、かぜのような症状で始まり、咳が長く続くようになります。 けいれんや肺炎を起こしたり、1歳未満、とくに生後6ヶ月以下では無呼吸で死亡したり脳症を起こすこともあります。
【ポリオ(急性灰白髄炎)】
ポリオウイルスによる感染症です。感染してもほとんどの場合は、発病しないか、発病しても 多くはかぜ症状ですが、まれに手足に麻痺を起こし、運動障害が残ります。
※全4回:生後3ヶ月から38週間隔で3回。3回目の後12〜18ヶ月の間(6ヶ月後から可能)で4回目。
◆麻しん・風しん混合
【麻しん(はしか)】
熱、鼻水、せきなどの症状のあと、3〜4日目から全身に発疹が出て、高熱が7〜10日続きます。 気管支炎、肺炎、脳炎等を合併しやすく、死亡することもあります。
【風しん】
体に赤い発疹が出ます。熱は出ないこともあります。まれに脳炎や血小板減少性紫斑病という合併症が起こることがあります。 妊娠初期の女性がかかると出生時への障害の原因となります。
※全2回:生後12ヶ月(1歳)になったらすぐ1回目、小学校入学の前年に2回目。
◆水 痘 【水痘(みずぼうそう)】
水痘帯状疱疹ウイルスの感染により、熱が出て、かゆみのある虫さされのような赤い発疹が出て、水ぶくれになり全身に広がります。 7日程度でかさぶたになります。脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症などがあり、死亡や入院することもあります。
※全2回:1歳から。1回目から3ヶ月以上の間隔をあけて2回目を受けると、しっかりと免疫がつきます。公費は3歳未満。
◆日本脳炎 【日本脳炎】
感染した豚の血から、蚊を介して日本脳炎ウイルスに感染します。多くの場合は無症状ですが、脳炎を起こすと、 死亡や後遺症が残ることが多くなります。
※全4回:通常は3歳(生後6ヶ月から可能)から、1〜4週間隔で2回。1年後に追加接種。9〜12歳に2期。
◆(ピンク字)は自費
◆B型肝炎 【B型肝炎】
B型肝炎は母子感染だけでなく、家族やお友達などからも感染します。肝炎になると、疲れやすく黄疸が出ます。 慢性化すると肝硬変や肝臓がんにつながります。
※全3回:生後2ヶ月から、4週間隔で2回、更に20〜24週を経過後に3回目。
◆ロタウィルス 【ロタウイルス胃腸炎】
ロタウィルスは感染力が強いためほとんどの乳幼児が感染します。激しい嘔吐や下痢、発熱を伴い、 脱水症状やけいれんを起こしたり、脳症や脳炎等を合併することもあります。
※全2回または全3回:24週までに2回接種を完了するものと、32週までに3回接種を完了するものの 2種類あります。どちらも初回は生後14週6日までに接種が推奨され、接種間隔は4週以上です。
◆おたふくかぜ 【おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)】
耳下腺の腫れが目立ちますが、全身の炎症も起こします。無菌性髄膜炎、一生治らない難聴、脳炎の合併症があり、 死亡や脳の後遺症が残ることがあります。
※全2回:1歳から。1回目の2〜4年後に2回目を受けるとしっかり免疫がつきます。
◆インフルエンザ 【インフルエンザ】
インフルエンザウイルスによる感染症で、主に冬に流行します。高熱を伴い、気管支炎、肺炎などの呼吸器の病気や、 脳炎・脳症を起こし重症化しやすい病気です。
※毎年1〜2回:1歳からの接種を推奨。10月から接種開始、2〜4週間隔で2回接種(13歳未満)